ブランド品の偽物は買取してもらえる?知っておきたい業界のルールと賢い処分方法
「せっかく買ったブランドバッグ、もしかして偽物かも…?」
「フリマアプリで安く手に入れたけど、買取店に持っていっても大丈夫かな?」
そんな不安を抱えていませんか?大切にしていたアイテムや、期待して手に入れたブランド品に「コピー品」の疑いがあると分かると、ショックですし、どう扱えばいいか迷ってしまいますよね。
結論からお伝えすると、ブランド品の偽物(コピー品・基準外品)は、一般的な買取店で買い取ってもらうことはできません。 しかし、あきらめるのはまだ早いです。
この記事では、なぜ偽物が買い取れないのかという業界の裏側から、本物かどうか見分けるための具体的なチェックポイント、そして「本物か分からない」という不安を抱えたまま損をしないための解決策まで、詳しく丁寧に解説します。
なぜブランド品の偽物は買取不可なの?知っておくべき法律の壁
まず、大前提として知っておきたいのが、偽ブランド品の取り扱いに関するルールです。
1. 法律による厳しい制限
日本国内では、偽ブランド品(コピー商品)を販売したり、転売目的で所持したりすることは「商標法」という法律で固く禁じられています。
買取店は「古物商許可」を得て営業しているため、法律違反になるリスクがある商品は一切取り扱えません。もし偽物を買い取って再販してしまうと、お店自体が営業停止などの厳しい処分を受ける可能性があるからです。
2. 「基準外」という言葉の正体
査定に出した際、店員さんから「こちらの商品は弊社の規定によりお取り扱いできません」と言われたことはありませんか?
実は、鑑定士ははっきりと「これは偽物です」とは言わないのが業界の通例です。これは、ブランドの真贋(本物か偽物か)を最終的に判定できるのは、そのブランドの権利者(メーカー)だけだからです。そのため、買取店では自社の基準に満たないものを「基準外品」と呼び、買取をお断りしています。
これって偽物?査定士が見ている「本物と偽物の境界線」
プロの鑑定士は、具体的にどこを見て「基準外」と判断しているのでしょうか。代表的なブランドバッグや財布のチェックポイントをご紹介します。
縫製の仕上げ(ステッチ)
一流ブランドの製品は、熟練の職人が丁寧に仕上げています。
本物: 縫い目の間隔が均一で、糸の太さも一定。角の部分も美しく処理されています。
偽物: 糸の飛び出しがある、縫い目がガタガタしている、ステッチの角度がバラバラである。
金具の質感と刻印
金具はコストカットが出やすいポイントです。
本物: 刻印の溝が深く、エッジが立っていて鮮明。メッキに剥げがなく、手触りが滑らか。
偽物: 刻印が浅くてぼやけている、金具自体が異様に軽い、メッキが数回使っただけで剥がれてくる。
ロゴのフォント(書体)
ブランドのロゴには独自のフォントが使われています。
本物: 文字の間隔や太さが完璧に計算されている。
偽物: 「O(オー)」が真ん丸すぎたり、「L」の横棒が長すぎたりするなど、わずかな違和感がある。
シリアルナンバー(シリアルシール・刻印)
多くのハイブランドには、製造時期や場所を示す個体識別番号があります。
本物: 特定の場所に正しい形式で打たれている。
偽物: 番号の形式が実在しないものだったり、シールの素材が安っぽく剥がれやすかったりする。
「偽物かも」と不安な時の3ステップ対策
「本物という確証がないけれど、捨てるのはもったいない」という場合、どのように動くのが正解なのでしょうか。リスクを避けるためのステップをご紹介します。
ステップ1:フリマアプリでの出品は避ける
自分でも本物か確信が持てない商品を、メルカリやラクマなどのフリマアプリに出品するのは非常に危険です。
購入者から「偽物だ」と通報された場合、アカウントが永久停止されるだけでなく、意図的でなくても商標法違反に問われる可能性があります。個人間取引はトラブルの元になりやすいため、控えましょう。
ステップ2:複数の買取店で「無料査定」を依頼する
1店舗で断られたからといって、必ずしも偽物とは限りません。お店によって鑑定士の熟練度や、独自の査定基準が異なります。
最近では**「LINE査定」**などを利用して、写真を送るだけで概算の価値を教えてくれるサービスも増えています。複数のプロの目に触れさせることで、その品物の正体が見えてきます。
ステップ3:付属品を揃えて信頼性を高める
もし本物であった場合、以下の付属品があるだけで「本物である証明」としての説得力が増し、買取価格もアップします。
ギャランティカード(保証書)
購入時のレシート・領収書
保存袋、外箱
偽物をつかまされないために!賢い購入ルートの選び方
買取で悲しい思いをしないためには、入り口(購入時)の意識も大切です。
| 購入場所 | 信頼度 | メリット・デメリット |
| 直営店・正規代理店 | ★★★★★ | 100%本物。アフターケアも万全。 |
| 有名ブランド買取店 | ★★★★☆ | プロの鑑定済み。定価より安く買える。 |
| ネット通販(大手) | ★★★☆☆ | ショップの評価確認が必須。並行輸入品に注意。 |
| 個人間オークション | ★★☆☆☆ | 最も安く買えるが、偽物のリスクが非常に高い。 |
最近のスーパーコピー品は、プロでも顕微鏡を使わなければ分からないほど精巧になっています。「あまりにも安すぎるもの」には必ず裏があると考えましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. 偽物と知らずに買取店に持っていったら逮捕されますか?
A. 知らずに持ち込んだだけであれば、即座に逮捕されることはまずありません。お店側で「お取り扱いできません」と返却されるのが一般的です。ただし、偽物だと知りながら何度も持ち込むと、悪質とみなされるため注意が必要です。
Q. 買取不可になったバッグはどう処分すればいい?
A. 偽ブランド品として売却することはできませんので、ご自身で使い切るか、一般ゴミとして廃棄することになります。寄付などの場合も、相手先に迷惑がかかるため、ブランド品としてではなく「ノーブランドのバッグ」としての取り扱いになります。
Q. 並行輸入品は偽物ですか?
A. 並行輸入品は、海外の正規店から第三者が買い付けて輸入した「本物」です。ただし、日本の代理店を通していないため、一部の買取店では独自の基準で「買取不可」とするケースもあります。
まとめ:正しい知識を持ってブランド品を楽しもう
ブランド品の偽物は、どれだけ見た目が良くても、資産価値としては「ゼロ」です。買取店が偽物を扱わないのは、ブランドの価値を守り、消費者である私たちをトラブルから守るためでもあります。
もし今、手元にあるブランド品の真偽に悩んでいるのなら、一人で抱え込まずにプロの無料査定サービスを活用してみてください。意外な価値が見つかるかもしれませんし、仮に買取不可であっても、はっきりさせることで次のアクションが起こせます。
大切なのは、信頼できるお店選びと、偽物に惑わされない確かな目を持つことです。