買取店で「取り扱いできません」と言われる理由は?偽物(基準外)と判定されないための基礎知識


「大切にしていたブランドバッグを査定に出したら、『当店ではお取り扱いできません』と返されてしまった……。」

そんな経験をして、ショックを受けたことはありませんか?「もしかして偽物なの?」と不安になりますが、実は買取店が買取を断る理由は、必ずしも「偽物だから」だけではありません。

プロの鑑定士が口にする「お取り扱いできません」や「弊社規定により基準外」という言葉の裏には、ブランド品売買のシビアな裏事情が隠されています。

この記事では、買取店が取り扱いを断る本当の理由から、偽物と疑われないための対策、そして価値を落とさずに高く売るための基礎知識を詳しく解説します。


1. なぜ「偽物です」とはっきり言わないのか?

まず知っておきたいのが、買取店が「これは偽物(コピー品)です」と断言することは、まずありません。多くの場合、**「当社の規定により、お取り扱いできません」**という遠回しな表現が使われます。

法律とリスクの壁

「本物か偽物か」を最終的に判定できるのは、商標権を持つブランドホルダー(製造元)だけです。買取店が勝手に「偽物」と断定することは、法的なトラブルを招くリスクがあるため、あくまで「自社の基準に合わない(基準外)」という言い方にとどめるのです。


2. 「取り扱いできません」と言われる4つの主な理由

「基準外」と言われたからといって、即座に偽物だと決めつけるのは早計です。本物であっても、以下のようなケースでは買取を断られることがあります。

① 深刻なダメージや劣化(修復不能)

ブランド品としての価値が、再販できないレベルまで落ちている場合です。

  • ベタつき・剥がれ: 内側のコーティングが湿気で溶けている。

  • カビ・強いニオイ: タバコや香水、防虫剤のニオイは、クリーニングでも落ちにくいため敬遠されます。

  • 大きな破損: ファスナーの欠損や、持ち手のちぎれなど。

② カスタムや社外修理が行われている

実はこれ、盲点です。

  • 正規店以外での修理: 街の靴修理店などで社外パーツを使って修理した場合、ブランド側からは「改造品」とみなされます。

  • リカラー(色塗り替え): 本来の色を別の色に塗り替えてしまったものは、正規の価値を失うため、多くの買取店で取り扱い不可となります。

③ 在庫過多や市場ニーズの欠如

そのお店がすでに同じモデルを大量に抱えている場合や、流行から大きく外れていて、次に売れる見込みがない場合も、買取を断られることがあります。

④ ギャランティカードや付属品の不足

特定のブランド(シャネル、プラダ、クリスチャン・ディオールなど)は、ギャランティカード(保証書)がないと、真贋の判定が難しく、買取を行わないという方針の店舗があります。


3. プロの鑑定士はここを見ている!「本物」の条件

買取店の査定スタッフがチェックしているのは、単に「綺麗かどうか」だけではありません。ブランド独自の「職人技」が宿っているかを確認しています。

縫製とコバ処理の美しさ

一流ブランドのバッグは、ステッチ(縫い目)が均一で、糸の端の処理まで完璧です。また、革の断面に塗られる「コバ(バニッシュ)」が滑らかであることも、本物の証です。

金具の重量感と刻印

偽物の金具は中が空洞で軽く、メッキが剥がれやすいのが特徴です。本物は重厚感があり、刻印の文字もエッジが立っていて非常にシャープです。

特有の素材感

例えばルイ・ヴィトンのモノグラム・キャンバスには、独特の質感と弾力があります。偽物は表面がテカテカしていたり、触った時にビニールのような安っぽさがあったりします。


4. 偽物(基準外)と判定されないための「売却前対策」

「本物なのに断られる」という悲劇を防ぐために、査定に出す前に以下の準備を行いましょう。

付属品をすべて揃える

箱、保存袋、ギャランティカード、レシート、購入証明書……これらは「本物である確率」を高める強力な武器になります。特に高級腕時計(ロレックスやオメガなど)の場合、保証書の有無で数十万円単位で価格が変わることもあります。

掃除をして清潔感を出す

見た目の第一印象は査定額に直結します。

  • 乾いた柔らかい布でホコリを払う。

  • ポケットの中のゴミを丁寧に取り除く。

  • 風通しの良い場所に干して、可能な限りニオイを飛ばす。

複数の店舗で査定を受ける

ある店で「基準外」と言われても、別の店では「ヴィンテージ品」として高く買い取ってくれることがあります。店舗によって鑑定士の熟練度や、得意とするブランドが異なるからです。


5. 資産価値を守る!賢いブランド品の買い方・持ち方

将来売ることを前提にするなら、購入時から意識しておくべきポイントがあります。

  • 正規店・信頼できる大手リユースショップで購入する: 領収書を保管しておくことで、売却時の信頼度が格段に上がります。

  • メンテナンスは必ず正規店で: 資産価値を維持したいなら、修理は多少高くてもブランド直営店に依頼しましょう。

  • 適切な保管環境: 日本の湿気はブランド品の天敵です。不織布に入れ、風通しの良い場所で保管し、定期的に外に出して状態を確認しましょう。


まとめ:正しい知識が「損をしない売却」への近道

買取店で「取り扱いできません」と言われるのは、必ずしもあなたが偽物を持っているからではありません。お店側の事情や、商品のコンディション、過去の修理歴などが複雑に絡み合っています。

もし断られても、焦って「ゴミとして捨てる」のは絶対にやめましょう。まずは「なぜダメだったのか」を分析し、必要であれば別の買取店や、専門の鑑定サービスを利用してみてください。

ブランド品は、あなたの大切な資産です。正しい知識を持ち、適切なケアをすることで、その価値を最大限に引き出し、次の持ち主へと繋いでいくことができます。


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